ニキビ治療が難治化する土壌
ニキビ治療には、消毒が有効であったとする学術論文がある
ニキビ治療には、消毒が有効であったとする学術論文があり、日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡治療ガイドラインにも長らく記述されています。
このガイドラインでは、1987年に発表された学術論文を取り上げており、その論文によると「消毒によって尋常性ざ瘡患者の丘疹および膿疱の数を統計的に有意に減少させた。」と報告しており、日本皮膚科学会はその論文の価値を"エビデンスレベル II”としています(エビデンスレベル I が、最高)。
それにも拘らず、インターネットの世界では、日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医などという何やら専門医であるらしい医師が「~ニキビに消毒液をつけるとどうなるか~ドラッグストアなどで一般的に市販されている消毒液は、「菌を殺菌する」という使われ方をするものの、「傷口からの細菌による感染を防ぐこと」を想定して作られています。ある程度の殺菌作用はありますから、アクネ菌を減少させる効果はゼロではないでしょう。ただし、これは一時的なもの。一時的にアクネ菌を減少させても、ニキビを完治させるためには適した対処法ではないと考えられます。また、ニキビができているお肌はデリケートな状態。一般的に消毒液はそのような状態のお肌に使われることは想定されていません。ですから、消毒液をつけてしまうと、お肌がもっと荒れてしまうなど、トラブルの悪化が懸念されます。」などと記述して馬鹿げた不安を煽っています。
最も安価なアルコール(エタノール)消毒に関して言えば、これまでに「アルコール(エタノール)消毒によってニキビが悪化したとする学術論文はない」のです。調べてみるとアトピー性皮膚炎及び酒皶の患者に使用して皮膚炎が悪化したので炎症がある皮膚炎にエタノールを使うことは安全ではない。さらに、そこから危険であると結論付ける医師がいるようです。
皮膚科においては、安価な治療法は使えないようにしているように思えてなりません。勿論、炎症が強いときはエタノール消毒を勧めはしません。沁みて痛いですし炎症の悪化が危惧されますので、炎症が下火になって新しいニキビが誕生しないように使用することがポイントです。アルコール(エタノール)消毒は、大事なスキンケアのひとつだと思います。それに合理的に考えてアルコール(エタノール)消毒後に洗顔し保湿剤などのスキンケアをすれば、アルコール(エタノール)消毒の問題も起きないのです。アルコール(エタノール)消毒アルコール(エタノール)消毒が使えないときには、クロルヘキシジンを使った消毒があります。これは注射や採血時にアルコール(エタノール)でアレルギー反応を起こす人達の消毒で一般的によく使われる消毒薬です。一般の人も手に入れることが可能となっていますので、購入して使ってください。しかも、実際にクロルヘキシジンを使った消毒がニキビ治療では有効であったとする学術論文があるのです。
誰かニキビ治療で適正な消毒であったとしても有害であると結論付けた学術論文があれば教えていただきたいものです。皮膚科も科学者であるという自覚をもって日々の業務に就きたいものです。
さらに問題点を述べていきたいと思っています。
ニキビ治療には、消毒が有効であったとする学術論文があり、日本皮膚科学会の尋常性ざ瘡治療ガイドラインにも長らく記述されています。
このガイドラインでは、1987年に発表された学術論文を取り上げており、その論文によると「消毒によって尋常性ざ瘡患者の丘疹および膿疱の数を統計的に有意に減少させた。」と報告しており、日本皮膚科学会はその論文の価値を"エビデンスレベル II”としています(エビデンスレベル I が、最高)。
それにも拘らず、インターネットの世界では、日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医などという何やら専門医であるらしい医師が「~ニキビに消毒液をつけるとどうなるか~ドラッグストアなどで一般的に市販されている消毒液は、「菌を殺菌する」という使われ方をするものの、「傷口からの細菌による感染を防ぐこと」を想定して作られています。ある程度の殺菌作用はありますから、アクネ菌を減少させる効果はゼロではないでしょう。ただし、これは一時的なもの。一時的にアクネ菌を減少させても、ニキビを完治させるためには適した対処法ではないと考えられます。また、ニキビができているお肌はデリケートな状態。一般的に消毒液はそのような状態のお肌に使われることは想定されていません。ですから、消毒液をつけてしまうと、お肌がもっと荒れてしまうなど、トラブルの悪化が懸念されます。」などと記述して馬鹿げた不安を煽っています。
最も安価なアルコール(エタノール)消毒に関して言えば、これまでに「アルコール(エタノール)消毒によってニキビが悪化したとする学術論文はない」のです。調べてみるとアトピー性皮膚炎及び酒皶の患者に使用して皮膚炎が悪化したので炎症がある皮膚炎にエタノールを使うことは安全ではない。さらに、そこから危険であると結論付ける医師がいるようです。
皮膚科においては、安価な治療法は使えないようにしているように思えてなりません。勿論、炎症が強いときはエタノール消毒を勧めはしません。沁みて痛いですし炎症の悪化が危惧されますので、炎症が下火になって新しいニキビが誕生しないように使用することがポイントです。アルコール(エタノール)消毒は、大事なスキンケアのひとつだと思います。それに合理的に考えてアルコール(エタノール)消毒後に洗顔し保湿剤などのスキンケアをすれば、アルコール(エタノール)消毒の問題も起きないのです。アルコール(エタノール)消毒アルコール(エタノール)消毒が使えないときには、クロルヘキシジンを使った消毒があります。これは注射や採血時にアルコール(エタノール)でアレルギー反応を起こす人達の消毒で一般的によく使われる消毒薬です。一般の人も手に入れることが可能となっていますので、購入して使ってください。しかも、実際にクロルヘキシジンを使った消毒がニキビ治療では有効であったとする学術論文があるのです。
誰かニキビ治療で適正な消毒であったとしても有害であると結論付けた学術論文があれば教えていただきたいものです。皮膚科も科学者であるという自覚をもって日々の業務に就きたいものです。
さらに問題点を述べていきたいと思っています。