3種類の低出力レーザー組合せセット
当院の低出力レーザーは大きく分けると3種類ですが、厳密には10種類に分けることができます。しかも、その10種類を症状・状態によって設定を変えて照射しています。
その大きく分けた場合の低出力レーザーは、
①レーザートーニング(6種類)
②フラクショナルレーザー(3種類)
③ジェネシス
Long Pulsed 1064 nm Nd:YAG Laser Treatmentの3つです。
Hair Care Laser:HCL20分コースでは、2種類のレーザートーニング、1種類のフラクショナルレーザー、2種類のジェネシスを患部に18分かけて照射し続けます。
費用は、1回6,600円(税込) 1週間に1~2回の頻度でお受けください。
Hair Care Laser:HCL30分コースでは、2種類のレーザートーニング、1種類のフラクショナルレーザー、2種類のジェネシスを患部に27分かけて照射し続けます。
費用は、1回9,900円(税込) 1週間に1~2回の頻度でお受けください。
※飽くまでも補助治療であることをご理解ください。有効であることは科学的に証明されています。
男性型および女性型脱毛症AGA及びFPHL診療ガイドライン 2017 年版(日本皮膚科学会)では、以下のように説明されています。
推奨度A:フィナステリド内服(男性)、デュタステリド内服(男性)、ミノキシジル外用(男女)
推奨度B:植毛術、LED・低出力レーザー照射、アデノシン外用
推奨度C1:カルプロニウム塩化物・t-フラバノン・ケトコナゾール外用、かつらの着用
推奨度D:ミノキシジル内服、女性へのフィナステリド・デュタステリド内服
※その他、ミノキシジル皮下注射、ミノキシジル+ステロイド皮下注射などの治療がございます。
LED および 低出力レー ザー照射の有用性について
推奨度:B
推奨文:LED 及び低出力レーザー照射を行うよう勧める。解説:LED 及び低出力レーザー照射の有用性に関して、男性型脱毛症に対する 4 件のランダム化比較試験1)~4)、1 件の非ランダム化比較試験5)、女性型脱毛症に対する 3 件のランダム化比較試験3)4)6)が実施されている。
先ず男性型脱毛症に関して、655 nm 低出力レーザー・(週 3 回照射)を用いた、110 名の男性被験者を対象とした観察期間 26 週間のランダム化試験において1)、低出力レーザー照射群では照射前に比較して毛髪数は 19.8 本/cm2 増加し、コントロール群(対象赤色光源)では 7.6 本/cm2 減少した.またレーザー照射後の副作用は 4 例で軽度の照射部の異常知覚、4 例で軽度の蕁麻疹が生じた。
次いで女性型脱毛症に関して、9-beam レーザー照射装置(655 nm)と 12-beam レーザー照射装置(6beam635 nm、6beam-655 nm)(週 3 回照射)を用いた、女性 122 名の被験者を対象とした観察期間 26 週間のランダム化試験において3)、成長期毛の数は、女性において 9-beam レーザー照射群は 20.2 本/cm2
(コントロール群 2.8 本/cm2)、12-beam レーザー照射群は 20.6 本/cm2(コントロール群 3.0 本/cm2)と有意に増加していた。また男性でも同様に有意にレーザー照射群の毛髪が増加していた。レーザー照射後の副作用は、照射部皮膚の乾燥が 5.1%、瘙痒が 2.5%、圧痛が 1.3%、ひりつきが 1.3%、温熱感が 1.3%であった。
以上のように、LED および低出力レーザーの発毛効果に関しては、有用性を示す十分な根拠があり、副作用も比較的軽微であることから、適切な機材を使用して行うよう勧めることにする。
参考文献
1) Leavitt M, Charles G, Heyman E, et al: HairMax LaserComb laser phototherapy device in the treatment of male androgenetic alopecia: A randomized, double-blind,sham device-controlled, multicentre trial,Clin Drug Investig, 2009; 29: 283―292.(レベル II)
2) Lanzafame RJ, Blanche RR, Bodian AB, Chiacchierini RP,Fernandez-Obregon A, Kazmirek ER: The growth of human Scalp Hair mediated by visible red light laser and LED sources in males,Lasers Surg Med, 2013; 45: 487―495.(レベル II)
3) Jimenez JJ, Wikramanayake TC, Bergfeld W, et al: Efficacy and safety of low-level laser device in the treatment of male and female pattern hair loss: A multicenter, randomized, sham device-controlled, double-blind study,Am J Clin Dermatol, 2014; 15: 115―127.(レベル II)
4) Kim H, Choi JW, Kim JY, Shin JW, Lee SJ, Huh CH: Low level light therapy for androgenetic alopecia: A24-weeks,randomized, double blind. Sham device-controlled multicenter trial,Dermatolog Surg, 2013; 39: 1177―1183.(レベル II)
5) Blum K, Han D, Madigan M, Lohman R, BravermanER:“Cold”X5 Hair laser used to treat male androgeneticalopecia and hair growth: An controlled pilot study,BMC Res Notes, 2014; 7: 103.(レベル III)
6) Lanzafame RJ, Blanche RR, Chiacchierini RP, Kazmirek ER, Sklar JA: The growth of human scalp hair in femalesusing visible red light laser and LED sources,Lasers Surg Med, 2014; 46: 601―607.(レベル II)
日本皮膚科学会の診療ガイドラインにおけるエビデンスレベル
日本皮膚科学会の診療ガイドラインにおけるエビデンスレベルⅠとは、集めた臨床研究のなかで「もっとも科学的信頼性が高い(エビデンスの質が最高である)」とされる段階を指します。
具体的には、システマティック・レビュー(体系的レビュー)またはメタアナリシス(複数の先行研究を統合して解析した研究)によって裏付けられたデータを意味します。
エビデンスレベルの分類(上位から)
日本皮膚科学会(皮膚悪性腫瘍診療ガイドライン等の基準)では、エビデンスの質をⅠ〜Ⅵに分類しています。
レベルⅠ:システマティック・レビュー / メタアナリシス
レベルⅡ:1つ以上のランダム化比較試験(RCT)
レベルⅢ:非ランダム化比較試験
レベルⅣ:分析疫学的研究(コホート研究や症例対照研究)
レベルⅤ:記述研究(症例報告や症例集積研究)
レベルⅥ:専門委員会や専門家個人の意見
「推奨度」との関係
日本皮膚科学会が定める診療ガイドラインでは、治療法の推奨度を医学的根拠(エビデンス)に基づいて以下の5段階で評価しています。
推奨度の分類基準
A(強く勧める): 有効性を示す良質のエビデンスがある。
B(勧める): 有効性を示す中等度のエビデンスがある。
C1(行ってもよい): 有効性は期待されるが根拠がやや不十分。
C2(行わないほうがよい): 有効性のエビデンスがない、または無効である。
D(行うべきではない): 無効・有害事象を示す良質のエビデンスがある。
詳細や最新情報については、公益社団法人日本皮膚科学会 公式サイトをご参照ください。